認知症は一度発症してしまうと、現在の所元のように戻ることはありません。現状維持ができればよい方で、できるだけ病状の進行を遅らせるだけが精一杯という場合も多いようです。治るにしろ治らないにしろ、本人のみならず、その家族や親族にのしかかる認知症の治療や医薬品にかかる負担には重いものがあります。
発症したら治らないならば、発症する前に何とか予防しよう…、そういった考え出てくるのも当然です。
脳の老化の進み具合は、個人差が大変に大きく、また、日ごろの生活習慣や食生活などの要因も強く関係していると言われています。認知症は、広い意味で生活習慣病だと言われることもあるようですが、まさに的を射た言葉といえるでしょう。
認知症への別れ道
日常の生活習慣が認知症の発症に影響しているのは確かなことなのですが、同じような生活習慣を送っていても、認知症になる人と、認知症にならない人に分かれてしまいます。
なぜ、そうなるのか、どのようにしたら認知症にならずに、少しでも老化を遅らせて健康的な生活を送ることができるのでしょうか。
脳の衰えを防いで、認知症を予防することは、急速に進行する超高齢化時代を生きぬくのに重要な課題と言えるでしょう。
ちょっとしたことが認知症の予防になる
認知症を予防するといっても、大がかりなトレーニングマシンを使ったりといった大げさなものではありません。日常の生活の中で、ほんの些細なと思われる事項に注意を向ける事が重要なのです。
例えば…
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大それた事ではなく、日常の中のほんの些細な事柄に注意するだけで認知症の予防につながるのだと言うことがおわかりいただけたかと思います。
もっとも、日常生活に十分すぎるほど注意したといっても、絶対に認知症にならないと断言できるものでもありません。しかし、その確率は蹴らすことができるというのは事実のようです。
最近では、ゲームセンターにおいてあるようなゲーム機、例えばもぐらたたきなどを設置している介護施設なども増えてきているようです。テレビのニュースなどで取り上げられていたのでご記憶の方も多いと思いますが、入所している高齢者の方々が、嬉嬉としてゲームに挑んでいるのを見ると、格好の認知症予防策なのではなどと思いました。汗をかきかき、楽しみながら心身の活性度を上げられる、しかも楽しいことこの上ない…何しろゲームですからね。今までの重要だが単調でつまらないといわれたリハビリテーション(リハビリテーションを否定するわけではありません。)もこれからは変わっていくのかもしれませんね。