認知症は治らない?

残念ながら、現在の医学水準では、認知症は治らない、治すことができないといっても良いでしょう。特に、これからも増え続けると予想されるアルツハイマー型認知症は、徐々に発症していき、その進行を止めたり元に戻したりすることは、今のところ不可能と言っても良い状態です。
決定打と言える治療法が確立されているわけでもなく、今のところ手探りの状態です。日本では唯一、病気の進行を遅らせる効果がある「塩酸ドネペジル」(アリセブト)という名称の抗認知症薬がよく用いられてはいるが、その効果にも限界があるのが現状のようです。
一方、動脈硬化が原因の、脳血管性認知症の場合は、軽度の場合でしたら、血栓の形成を抑制する薬や、血圧、高脂血症の薬などを使用しながら再発を防ぎつつ、認知症の進行を食い止めることはある程度は可能となっています。
しかし、認知症の症状である、記銘力の低下や見当識障害などに直接効果のある有効な薬剤は、今のところ存在しないようです。

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