貼る認知症治療薬が承認へ

体に貼るタイプの認知症治療薬が国内で初めて承認されることになったようです。

薬が飲み込めない患者や、食事はもとより、薬も飲むことを嫌がる患者が多いとも聞きますので、このような形態の薬が利用できるようになる事は、日頃から認知症患者の介護に携わっている方々には朗報ではないでしょうか。少しでも負担の軽減に繋がる事が期待されます。

今回、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会が承認したのは、

  • イクセロンパッチ(ノバルティスファーマ)
  • リバスタッチパッチ(小野薬品工業)

の2種類。いずれも、薬効成分は同じだそうで、アルツハイマー型認知症の治療薬としては国内で4品目目となります。

今までの「飲む薬」ではなく、パッチという名の通り、患者の背中や腕、胸などに貼って使用するもの。有効成分が体内に浸透し、脳内の伝達物質の分解を防ぐ効果があり、アルツハイマー型認知症の症状を抑えることができるのだそうです。同種の薬は、世界81カ国ですでに承認されているとのことです。(これもドラッグラグといわれる現象なのでしょうか?)

これまでのアルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」に加えて、昨秋以降、

  • メマンチン(第一三共・商品名「メマリー」)
  • ガランタミン(ヤンセンファーマ・商品名「レミニール」)

が相次いで承認され、認知症治療薬の選択肢が広がりつつあるのは頼もしい限りです。

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