パンチドランカーと認知症

2月 18th, 2008 by admin
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拳闘家痴呆という言葉があるくらい、ボクサーと認知症は切っても切れない仲のようです。いわゆるパンチドランカーというヤツで、あの「あしたのジョー」もそうだったような…。

胴部に殴打を繰り返し受け続けていると、脳組織に損傷が生じて、いわゆる脳挫傷という状態になることがあります。これが原因となり、外傷性認知症になることがあるのです。そう考えると、スポーツとはされていますが、ボクサーを長く続けるのは危険であるといえます。


ボクサーの脳組織を見ると、アルツハイマー型認知症と同じように、老人班神経原繊維変化が認められます。試合やれんしゅうで絶えず頭を打たれているので、脳に老化と同様の変化が生じたモノとされています。
脳は通常頭蓋骨で守られていますが、あまりにも大きな衝撃に出会うと、守られているはずの頭蓋骨の中で脳が暴れてしまう。これは、お鍋に入れた豆腐を想像していただければよいと思います。鍋をゆっくり振っている時は、豆腐に異常はありません。鍋を素早く振ると、中の豆腐は暴れ出して粉々になってしまいます。単純な例ですけど、前者が通常生活している時の頭部の状態、後者がボクサーが頭部にパンチを受けた時の状態と考えられるでしょう。

さらに、脳挫傷の起こり方によって、ドーパミンというホルモンの不足によってパーキンソン症候群という、あのマイケル・J・フォックスも苦しんでいるという状態になることもあります。筋肉が滑らかに動かなくなってしまう病態は、一見認知症が発症したように見えてしまいます。
元ヘビー級世界チャンピオン、モハメット・アリのアテネ五輪における痛々しい姿は記憶に新しいのではないでしょうか。もちろん感動とともに…。

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